アクセサリーは世界共通

その国の色を見ることが好き

15年くらい前に初めてフランスのパリに行ったときに、器の色が揃えられているのを見て感動したんです。

今は日本でもコンセプトに合わせた色味やデザインにすることが浸透してきているけれど、当時はまだIKEAも日本には無くて、同じ形で様ざまな色のコップが売られていることに驚きました。

他にも、その国らしい色味やデザインを無意識に見つけてしまいますね。NYでは、本当に綺麗なブルーとゴールドの合わせ方にアメリカらしさや都会的な印象を受けました。ヨーロッパは全体的に色味を落としてワントーンでおしゃれに魅せるのが上手です。アジアは赤の横に青や緑があって、元気になりそうな鮮やかな色が少しキツめだけどそこが良い。ブラジルは少し濁ったクドめな色など……。小学校の頃にペルーに行ったことがあって、その時はなんだか茶色いイメージだったんですが、最近行ったときにはカラフルになっていて、経済的に豊かになったことが色にも影響していると思います。色はどの国に行っても敏感になりますね。写真ではわからない現地に行ったからこそわかる色や、現地にしか無い色を感じることが好きです。

日本の色・世界の色 写真でひもとく487色の名前
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アクセサリーは世界共通

父の影響もあって、ブラジルやペルーのアマゾンなどに幼い頃からボランティアで行くことが多かったんです。幼い頃にペルーのアマゾン川の源流でシャーマンから絵画を教わったり、精霊の弓矢を授かったり、貴重な体験をしたなと思う。

現地にいる日本人たちは、日本にいる私たちよりも日本人らしく、日本人であることに誇りを持って生きています。あの人たちこそ、真の“日本人”ですね。その姿を見ると、今の自分を振り返って自然と背筋が伸びるような感覚になります。

だから、旅をするのは観光地を訪れるというより、人に会うことが目的です。日本で暮らしていると想像できないようなアマゾンで暮らしている人々。その人たちと会えることがいつも楽しみです。

2017年に、ペルーで有名なデザイナーに「アクセサリーはどこの国の資材でも作ることができる」と言われて面白いな!やってみよう!と思ったことがきっかけでアクセサリーを作るようになりました。

今は海外で資材を揃えてアクセサリーを作って日本で販売しています。ボランティアで海外に行き、合間の時間で現地のフェルトの工場に行くこともあります。そこで揃えた資材とインスピレーションでアクセサリーが完成するんです。私の作品の色味は、特にその影響を受けていることが多いかもしれないですね。ボランティアの延長で、その国とアクセサリーでも関わることができる。それが私の旅の醍醐味です。

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