グルメとロマンを堪能するフランス・リヨン

こんにちは。フランスのリヨン出身のジュリアンです。

みなさんはフランスにどんな印象をお持ちですか? 今回は、私が自慢だと思うフランスの魅力についてお話します。

ルネッサンス建築が並ぶ歴史ある美しい街

フランスの第二の都市であるリヨンは、かつて首府として古くから栄えていました。今でも歴史的な建造物が数多く残っていて、風格ある街並みを見ることができます。中でもリヨンの象徴ともいえるルヴィエールのノートルダム大聖堂は必見です。リヨン歴史地区の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されています。

庶民的なレストランから高級フレンチまで、名店が軒を連ねる

 “美食の都市”として知られるリヨンですが、実はここでフレンチの高級料理が生まれています。数々のフランス料理の名店をつくったフレンチ界のレジェンド、ポール・ボキューズをはじめ、たくさんのシェフが世界に羽ばたき、フランス料理を広めました。それでほかの都市と比べて、リヨンにはフレンチの有名店がたくさんあるわけです。一般的な家庭料理が味わえる、いわゆる大衆食堂のレベルも高く、なじみの味から高級フレンチまで、幅広いグルメが楽しめます。

リヨンの人たちが愛してやまない郷土料理「クネル」

舌の肥えたリヨンの人たちが愛する料理といえば「クネル」が代表的。家庭でよく食べられている郷土料理で、私にとっては祖母が作るクネルがふるさとの味です。

「クネル」は魚のすり身を円筒状にしてオーブンで焼いた料理で、肉や魚と合わせたり、ベシャメルソースやトマトソースで味付けしたり、家庭それぞれでアレンジをして食べています。毎日食べてもいいぐらい、大好きな料理です。

映画技術発祥の地で日本のファンになる

話は変わって、私の人生に大きく影響を与えた映画のことを少しお話します。

子どもの頃、映画の博物館へよく出かけ、昔のフランスやアメリカの映画を見ていました。それをきっかけに世界中を旅してみたいと思うようになったのです。

リヨン出身の名だたるシェフと同じように、誇るべき存在として“リュミエール兄弟”という映画技術を世界で初めて発明した人物がいます。撮影と映写ができる「シネマトグラフ」という機械を開発しました。“シネマ”の語源もここから派生したとか。

世界中の映画ファンから高く評価されているこの博物館に通い、「赤ひげ」や「天国と地獄」の黒澤明監督の作品に出会って、日本に行きたいと思うようになったのです。

黒澤映画の大ファンになった私が、日本へ行くお話は次の機会に。

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