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ヨーロッパの一軒家のようなカフェ
熊本の阿蘇空港から車で約5分。阿蘇外輪山、俵山の風車を望む西原村にあるカフェ「Las Pottery(ラスポタリー)」へ行ってきました。
異国情緒の漂うターコイズブルーの玄関が目印です。
お店の名前にある「Las(ラス)」はポーランド語で「森」の意味。
元々何もなかったところから、10年の歳月をかけて、店主の「森の木漏れ日があふれる庭のような場所にしたい」という思いで作り上げられたお店は、四季折々の豊かな緑が育まれた庭に囲まれて、まるでヨーロッパの一軒家を訪れた気分にさせてくれます。
熊本地震に見舞われた際には、取り扱うポーランド食器の3分の2が割れてしまう大変な事態に。
外壁もヒビが入ってしまい、それをきっかけに塗り直して今の姿になりました。
地震の翌年には、棚から落ちずに耐えた食器を、当時の受験生が「落ちない」食器として買いに来られたんですよと笑いながら話す店主の朗らかな人柄も魅力です。
ポーリッシュポタリー・カフェを始めたきっかけ
店主とポーランド食器の出会いは、お仕事でオランダに1年半住んでいた頃。
同じように日本から駐在している方の奥様たちが、ツアーを組んで買いに行っていたことがきっかけで知ったそう。当時は日本での知名度こそありませんでしたが、ヨーロッパの蚤の市では、観光客に人気のアイテムでした。
ヨーロッパにはドイツのマイセンや、イギリスのウェッジウッド、デンマークのロイヤルコペンハーゲンなど、たくさん有名ブランドの陶器がありますが、ポーランド食器のおすすめな点は「普段使い」ができるところ。厚みがあって丈夫なので、洗う際にも割れる心配をしなくて済むのがいいところだと教えてくれました。店主もコーヒーを飲むときは、いつもポーリッシュマグ(リップマグ)を使っているんだとか。飲みやすくて保温性も高いので、まさに普段使いにぴったりですね。
日本に帰ってこられたのは、今から約15年前。たまたま訪れた美術館で、モネなどの西洋画家の展示を観ていると、売店で一つだけ飾られたポーランド食器と再会しました。
その頃はまだ日本国内でポーランド食器を扱うお店もほとんどありませんでしたが、直感的に日本にも好きな人はたくさんいるだろうと思ったそうです。
そして転機となったのが、ちょうど家を建てるタイミングだったこと。なんと、それまでのお仕事を辞められて、ご自宅兼ポーランド食器のお店として一軒家を建てられたのです。
家を建てるにあたって役に立ったのが、オランダ滞在中から素敵な外観の建物にたくさんシャッターを切らていたこと。これが理想の家創りに繋がったんだそう。お店のための準備のつもりではなかったけれど、好きなものにアンテナを張っていたことが功を奏する形となりました。玄関のターコイズブルーの扉も、オランダで見つけた素敵な民家のイメージなんですよ。
お店いっぱいのポーランド食器と可愛い雑貨たち
一歩店内に足を踏み入れると、出迎えるのはたくさんのポーランド食器。
壁一面も備え付けの棚で、どちらを向いてもカラフルな食器が目に飛び込んできます。
ミレナ社やマヌファクトゥラ社、ヴィザ社など、さまざまなブランドの食器があり、定番の柄でも絶妙に違うブランドの特徴を比較して見るのも面白いです。
ヨーロッパのオーブン文化を表すような、キッシュ皿など珍しい形のお皿もあるので、これはなんだろうと思ったらぜひ店主まで。
自由に手に取って見れるので、質感や肌触り、柄の雰囲気もひとつひとつ確かめられます。
同じ商品でもハンドメイドならではの細かな違いがあるので、じっくりとお気に入りを探してみてください。
また、ポーランド食器以外の雑貨もあります。地元の作家さんのハンドメイド雑貨や、ヨーロッパから買い付けたエコバッグやエプロン、日用雑貨もあって、一期一会の出会いが待っているかもしれません。ポーリッシュポタリーとの相性もばっちりな可愛い雑貨も、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょう。
定番のワッフルはいつでも焼き立て!
ゆったりとしたソファやテーブルでくつろげる店内席と、開放的なテラス席があるカフェ・スペース。こだわりのドリンクと美味しいスイーツを楽しめます。
定番のワッフルは、注文が入ってから焼き上げられるので、いつでも焼き立てのサクサクもちもちを食べられます。
注文したらゆっくりと店内を見て回って、甘い香りがしてきたらそろそろ焼き上がりの合図です。
もちろんポーリッシュポタリーの器で提供されます。購入前に見て、触って、実際に使い心地もチェックできるのは嬉しいですよね。コーヒーは特徴的なポーリッシュマグなので、あのくびれた飲み口を体験できるチャンスです。
メニューには他にも、スコーンやタルトタタン、季節のパイも。今日はどれにしようかな、と何度も通って制覇したくなります。ドリンクには、コーヒー以外にも紅茶やジュースもあります。コーヒーが苦手な方やお子様連れでも安心です。
また、店内では定期的に音楽ライブも実施中。
ピアノやギターの弾き語りなどの生演奏をBGMにくつろぐこともできます。
開催時期はお店のFacebookページの告知をぜひチェックしてみてください。
【お店情報】
住所:熊本県阿蘇郡西原村布田1035-74
電話:096-279-1375
ブログ:http://ameblo.jp/laspottery/
Facebook:
【営業日時】
水金土日祝日 10:30~17:30
火木 13:00~17:30
【定休日】月曜日
※毎月1度は鹿屋にて営業しております。
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