バックパック旅からワーホリ、青年海外協力隊とパワフルに世界を旅する旅人ARI

これまで30ヵ国以上を回った旅人ARI 

皆さん初めまして、旅人のARIです。普段はアクセサリーの製作と販売、それから養蚕の勉強中です。これまで約36?37?カ国を回ってきました。 

私がバックパックを背負って旅した13年前は「世界一周航空券」というのが旅人たちの間で流行りのようなかんじで、それを使ってあちこち回りました。 

当時妹がニューヨークに住んでいたため現地で合流して二人旅を始めたのですが、途中で喧嘩別れをしてしまい妹が先に帰国、そこからは一人旅になりました。一人旅のほうが気楽で良かったかもしれません笑。

パリで始めたアクセサリーの販売 

日本で仕事をしていた頃から自分が欲しいと思うアクセサリーを作ったりしていましたが、パリにいる頃にオンライン販売をスタートさせました。ECサイトの会社に勤務していた友人から声をかけてもらったのがきっかけでした。

フランスへはワーキングホリデービザを使って渡航したのですが、パリを選んだのはまず、日本で美化されるフランス人の生態を知りたいと思ったことです笑。あとは最先端の可愛いものやずっと大切にされてきた古いもの、建造物や歴史、ファッション、あらゆる角度からフランスを知りたいと思っていました。 

表向きの綺麗で可愛いイメージのパリも良いですが、多種多様な人種が入り混じってこの国は一体どのように成り立っているのだろうとか、路地のゴミ箱からゴミが溢れているところとか、あちこちに放置された犬のフンとか(よそ見して歩くと本当に踏む!)、スリ集団とか、悪臭のする地下鉄の駅とか、そういうパリの姿こそあぁこれがパリだなーと思えて好きで、住んで実際にそれを肌で感じられたのが良かったです。

パリにいる間は、蚤の市や周辺国にも足を運んで色んなパーツや金属片、ガラクタを集めていました。

素材を知るためラオスへ 

フランスから日本に帰国して、しばらくしてから旅でラオスに向かいました。日々忙殺されてすっかり忘れてしまっていた丁寧でゆるやかな暮らしを垣間見ることができたり、穏やかで優しいラオス人たちと話していたら私もとても穏やかな気持ちになり、旅から戻って「ラオスに引っ越そうかな~」と冗談混じりに口にしていたところ、たまたま遊びに来た青年海外協力隊OGの友人に協力隊参加を勧められてその場のノリで応募することに笑。応募の際に希望の国を第三希望まで書けるのですが、私は第一希望のラオスしか書かずに提出。受かったらラッキーと軽く考えていました。

ラオスを選んだ理由は、旅でとてもよかったからということと、配属先が絹織物と天然染色の施設だったため、服飾雑貨全般、衣類など、もう少し知識を深め自身の活動の幅を広げていきたいと考えていました。ですから私の場合は、国際協力がしたい!世界の誰かを救うために!みたいな立派な理由ではなく、外国人である自分がそこにいることで誰かに何か少しでも影響を与えられたなら、それが私の国際協力の形だと思っていました。結局教わるばかりの楽しい日々で、本来なら2年契約のところコロナの影響で緊急帰国となり、ラオスには1年ほど滞在しました。

渡航前に約2ヶ月半もの間、福島県の山奥の施設に缶詰にされてそれぞれの派遣国の言語や安全の知識などをみっちり勉強してから現地に向かうのですが、毎日ラオス語、ラオス語、ラオス語…日本語に比べればそんなに難しい言語ではないんでしょうに、テキストで学ぶ語学は全然頭に入ってこず、渡航してから「こんなことならもっと勉強しておくんだった…」と何度思ったことでしょう。

ラオスってどんな国?

ラオスは日本人からすると馴染みが薄くあまりイメージが湧かないかもしれませんが、私から見たラオス人は人間らしくのんびり穏やかな国民性という印象で、誰かが激しく怒ったり走ったりしているところをほとんど見たことがありませんでした。以前職場から敷地内にある自宅まで小走りで物を取りに行こうとしたことがあったのですが、同僚に何かあったのか?と本気で心配されてしまいました笑。 

私が住んでいた首都ビエンチャンは程よい規模感で在住日本人も多く、割となんでも揃うので生活に困ることはありませんでした。ラオス料理も口に合いますし、街に出れば本格的なフレンチやイタリアン、インドカレーや日本食も食べられます。

宗教は多くが仏教を信仰しており残りがアミニズムやその他の宗教、仏教を信仰している人たちにもアミニズムの影響が強く、合わせて信仰されていることもあるようです。ラオスはモン族、レンテン族、ヤオ族など50ほどの少数民族が暮らす多民族国家でもあります。それぞれの民族衣装を見るのもラオス滞在中の楽しみで、私はレンテン族の衣装がかっこよくて好きでした。黒に近くなるまで何度も染め上げられた深い藍色がとても美しく、結婚すると眉を全剃りにするのだという女性たちの表情が凛々しい!

実際にラオスで働いてみて

私の職場は、もともとラオスの各家庭で継承されてきた染織技術を身につけ全国の女性たちや障害のある方たちが経済的に自立するための支援や、染織の伝統継承活動を目的として設立された施設で、20名ほどが働いていました。外国人観光客や日本の大学生のスタディツアーなどの受け入れも行っており染色や織りの体験をすることができます。

Houey Hong Center ホアイホンセンター(ラオス・ビエンチャン)

https://www.houeyhongvientiane.com

職場で織られた布を使って新しいお土産品の開発を行うというのが当初の要請の内容だったのですが、織子さんたちの作業に見惚れるのが主な仕事内容になっていたと思います。毎日一段一段丁寧に布を織り上げていく織子さんたちの姿を間近に見ていたことで、帰国してからの私自身の制作にも影響していると感じることが多いです。

アクセサリーをただ物質として生産し販売するのではなく、一つ一つに想いを込めて大事にしていきたい思いがより強くなりました。アクセサリーという存在が大切なことを伝えていくためのきっかけになれば嬉しいです。

現在は日本の山奥で養蚕の勉強中です。自分で育てた蚕から繭を取って糸を紡ぎ、その絹糸を使用したアイテムを世に生み出せる日が待ち遠しいです。

ARIさんのアクセサリーブランド

https://boutique-ari.com/

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