中東好きの旅人が語る、ペルシャ絨毯の麗しき世界!【冒険旅行記】

ドバイで出会ったペルシャ絨毯

中東はとにかくおもしろい。すっかり中東の暮らしと文化に惚れ込んだ私はドバイに6年ほど暮らしていました。そこでとりわけ興味を引かれたのは「ペルシャ絨毯」です。
ペルシャ絨毯と言えばお金持ちの家にあるイメージですよね。小さいものでも数万円から、優れた品だと数百万円の値段がつく、まさに高級品です。
「ペルシャ」なのになぜ「ドバイ」にあるのか。その背景には地理と歴史が密接に絡んでいるので少しだけ、紹介しますね。

中東のものづくり事情

 アラブ諸国はもともと遊牧民なのでものづくりの文化がありませんでした。ペルシャ絨毯などの民芸品をつくっているのはイラン、ペルシャ、トルコ、エジプトなど湾岸諸国の国々です。
私が暮らしていたドバイは西からきたものを東へ、東からきたものを西へと送る「中継貿易」の地点で、外国からいろんな品物が入ってきます。なかでも多いのがイランから輸入されるペルシャ絨毯です。イランでは1970年代に「イスラム革命」が起き、アメリカと仲が悪くなってしまいました。でも、外貨は必要です。そこで輸出していたのがペルシャ絨毯だった。そういった背景でドバイにはペルシャ絨毯がたくさん流れてきて、イランの商人が売っていたという訳です。

ペルシャ絨毯を買うなら産地をチェック

通常、ペルシャ絨毯は一畳の大きさで40~50万円ほどしますが、ドバイだとその半分くらいの価格で手に入ります。
ペルシャ絨毯と言っても種類はさまざま。生産された地域によって柄やデザイン、織り方が違います。有名な産地が10カ所ほどありますが、特に名前が知られているのはイスファハンやコムでしょうか。私のおすすめはコム産です。
日本でもペルシャ絨毯を購入できますが、せっかく買うんだったら「どこでつくられたものか」を知った方が価値が分かるし面白い。店員さんに地図を見ながら「産地はどのあたりですか?」と聞いてみると良いでしょう。産地ごとの違いが分かって楽しくなりますよ。
ちなみに、うちでは猫を飼っているんですがペルシャ絨毯でツメを研いだことはありません。というより、研げないんです。猫のツメが入らないくらい、絨毯の目が細かくつまっているんですね。

ペルシャ絨毯
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中東にはまだまだ独特で面白い文化があります。

続きは第3弾で紹介しますね。

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