中東はおもしろい!独特なコーヒー文化に迫る【冒険旅行記】

こんにちは。世界中の暮らしに踏み込む旅人Koderaです。

家電製品の営業マンとして海外を飛び回る

大手家電メーカーの駐在員として海外赴任をしていた私は、かれこれ30年の間に80カ国を旅してきました。せっかく海外で仕事をしているのだから、いろんな国に行ってみたいと思って家電製品など売れそうにないエリアでも、マーケットの開拓に挑んでいたんです。

サウジアラビアやスーダン、イエメンなど中東にはよく足を運びました。あえて観光客がいないような地域へ行き庶民の生活を見てまわり、「生活に入り込んでいくためにはどうすれば良いか」というテーマでレポートを書いて会社に提出します。仕事で行く側面もありますが、半分は冒険旅行のようなものです。

営業活動の合間に小さな街のコーヒー店なんかに入ると「世界の果てまで来たもんだなあ」と感慨深くて。「日本人を初めて見た」という人にもたくさん会います。英語は通じませんでしたが、レストランに入れば隣の人が食べてるものを見て「同じものをください」と頼めばいいし、言葉なんて何でもいいんです。

中東で興味深かったのは独特のコーヒー文化です。豆の種類でアラビカってありますよね。あれはサウジアラビアの南のイエメンあたりで採れるんです。アラブ人というとお茶を飲んでいるイメージがあるけれど、実はコーヒーを飲む人が多い。それも、カフェラテやエスプレッソではなく、砂糖とミルクがたくさん入っているコーヒーです。国によってもその飲み方はさまざまなんですが、たとえば「トルココーヒー」はすごく濃くて苦くて、小さいカップに入っています。非常に濃いから水と一緒に飲む。ウィスキーのストレートを水を隣に置いて飲むようなものですね。

アラブの人はコーヒーで占う!?

それで、飲み終わったからコーヒーカップを逆さにしてコーヒーソーサーに伏せるんです。するとコーヒーの残りがお皿に垂れますよね。その形を見て占う「コーヒーカップ占い」というのがあるんです。何をどうやって占うか、どう読み説くかは分からないんですが、それが面白くて。アラブならどの国でもポピュラーな風習みたいですよ。もう一つ面白いのが爽やかな香りの「アラビックコーヒー」です。カルダモンというスパイスをいれているから香りがすごく良いんです。注ぎ口に渇いた草のようなものを入れて、カルダモンの実が出て来ないようにして、小さなカップで飲みます。すごく癖になるんですが、カップが空いたらすぐ注ぐという作法があって、どんどん飲んでしまいます(笑)要らないときはカップを持って振ると「もう結構です」という意味になります。アラブ人にとってコーヒーの時間は一日の中で楽しみな時間です。イスラム教ではアルコールが禁止されているから彼らはコーヒーをよく飲みます。

カルダモン

お茶を飲んでおしゃべりをして、その後に食事が出てきます。
この食事もまたすごくて・・・・・・。大量の食事がテーブルの上にわっと広げられるんです。いちばんのおもてなし料理は羊の丸焼き。その日、もっともおもてなしをしたい客人には羊の目玉と脳味噌が振る舞われます。出していただけるので食べるんですが、私はそれがどうも苦手で・・・・・・。

中東にはまだまだ独特な文化や面白い風習があります。

続きは第2弾で紹介しますね。

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