きっかけは格安チケット!勢いで行った初海外から現地を楽しむ。

 初めての海外旅行の行き先は「台湾」。

たまたま往復の飛行機のチケットが安くて「行くしかない!」と、勢いで飛びつきました。でも、僕はあえて「観光」はあまりしませんでした。周囲に「台湾に知り合いはいませんか?」と声をかけ、紹介された現地の学生さんに大学を案内してもらって、講義に参加したんです。

flight sky sunset men

フランスでは弁護士と知り合いに

 フランスに行ったときもそうでした。

国際弁護士のキャロルと知り合いになり、現地の人しか行かないようなレストランに連れて行ってもらったり、フランスから見た日本の印象、日本から見たフランスの印象を語り合ったり……。とにかく、現地でしか触れられないものにできるだけ触れようというのが、僕の旅行のモットーなんです。言葉を借りるとすれば「郷に入っては郷に従え」ですね。

ただ観光をするのではなくて、その人たちの暮らしに溶け込んでいろんな体験をする。これぞ醍醐味だと思います。

france flag on gray concrete building near road

極寒の冬に路上で寝る人たち

 真冬のパリに行ったときのことでした。

防寒具で身を守っても寒さで震えるほどだったのに、薄手の毛布にくるまり路上で寝ている人たちがいたのです。「あの人たちは……?」と周囲に聞くと「彼らは移民だよ」と教えてくれました。あのときの衝撃は、今でも忘れられません。自分の知らない世界が、まだまだたくさんあるんだというのを目の当たりにした瞬間でした。

私にとっての「であい」

 でも、この「知らなかったもの」を知ることで、新たに興味がわき、さらにそこから別の繋がりを生んでくれると思うんです。「であい」の漢字には「出会い」と「出逢い」があり、前者は誰かと誰かが知り合う事象のことだと聞いたことがあります。一方で後者は、何かしらの意味をもって必然的に起こることを指すそうです。だから僕は、旅での「であい」は「出逢い」だと思っています。

旅は、知らないことに出逢わせてくれる。これが僕の「旅を続ける理由」なのかもしれません。

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