旅のルールは「計画を立てない」

足が向くまま気の向くままに

 チャレンジを追い求めるさすらい人・しおりーぬです。

 旅に出るときはだいたい一人です。「旅行は計画を立てない」とルールを決めて、その場その場で自由気ままに目的地を変えています。たとえば、地下鉄に乗るときもどの駅で降りるかさえ決めずに出発することもあるんです。以前、ロサンゼルスでメトロに乗っていると「若い人がたくさん降りているから、なんだかにぎやか場所に着きそう!」と思ってついて行くと辿り着いたのが学校だった、なんてこともありました(笑)。

 寄り道や周り道ばかりで、時間を上手に使えているかと言えば全然できていませんが、偶然行った場所で思いがけず、雑誌や観光ガイドには載っていない素敵な場所に辿り着くこともあるんです。地図もWi-Fiも持たずに、思いつきで移動するからよく道に迷います。でも、そうやって困ったときほど周りの人に助けてもらえることが多いんですよね。

 人生初の一人旅でオーストラリアを訪れたときのことです。シドニーからメルボルンへ移動する日、寝坊してしまって空港を全力疾走しました。何しろ交換できない航空チケットだったんです。泣きながら必死で走ったけれど間に合わなくて、子供みたいにわんわん泣いている私に周囲の人や空港のスタッフさんが手を差し伸べてくれました。みなさんのおかげでなんと予定より30分遅れただけで無事に到着できたんです。

チャレンジしようと背中を押してくれるもの

 このときの経験がきっかけで一人旅の面白さに目覚めました。海外を旅していると道に迷ったり言葉が分からなかったり、多かれ少なかれトラブルに遭遇します。でも、その度に近くにいる人が助けてくれる。国が違っても、言葉が違っても困っている人が目の前にいるとみんなが助け合う。そんな人の温もりを感じられるのが一人旅が好きな理由ですね。

 私にとって旅は背中を押してくれるもの。普段だったら人見知りな私は知らない人に道を聞いたり助けを求めたり、大胆な行動はきっとできないと思います。でも、日本を一歩出てみると「今までの自分」という枠組みから離れて解放されるんです。だから「何でもやってみなよ」「きっとできるから」って自分自身に言える。旅は「人生でもっとチャレンジしよう」って私に勇気をくれるんです。

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